シナモン 毛細血管を活性化させる?血行促進で身体も髪も生き生きと!

Food & Beverage

シナモンってどんなスパイス?

素材の甘みを引き立ててくれるスパイスで、アップルパイ、パン、クッキー、ジャムなどの菓子類や、紅茶、コーヒーなどのドリンク類の香りづけによく使われます。
また、肉との相性も良いため、豚の角煮、鶏の煮込み、ひき肉料理などにも利用されます。その他、カレー粉やソースなどの原料にも用いられており、お料理にも大活躍するスパイスです!

シナモンの効果

抗酸化効果
シナモンに含まれているプロアントシアニジンはポリフェノールの仲でも最も抗酸化作用が強いと言われています。
クローブやオレガノなど26種類のスパイスとの比較実験では、シナモンが最高の抗酸化作用を示したそうです。アンチエイジングや生活習慣病の予防効果が期待されます

抗炎症効果
慢性的な炎症は、長期間にわたって身体を蝕み、がんや動脈硬化、アルツハイマーなどの病につながる可能性があるそうです。シナモンには、抗炎症作用のある複数の成分が含まれ、天然の抗炎症剤として利用できる可能性が指摘されています。

コレステロール改善効果
シナモンには、HDLコレステロール(善玉コレステロール)はそのままに、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)のレベルを下げる効果があるそうです。

血糖コントロール効果
シナモンには血糖値を下げる効果があることが知られています。

血行改善効果
注目したいのは、血行改善効果です。シナモンに含まれているシンナムアルデヒドは、毛細血管を作る物質を活性化する働きがあると言われています。
毛細血管の健康の維持が全身の健康の維持につながるとされており、冷え性の改善だけでなく、全身に酸素や栄養を届け、健康を維持する効果が期待できます。

シナモンには、体の冷えを取り除き、血の巡りをよくする成分が含まれています。そのため冷え症(冷え性)や、冷えからくる肩こり・関節痛などの痛みにも効果が期待できます。

また、血流がスムーズになり、酸素や栄養が細胞の隅々まで行き届きやすくなることで、肌のシワやくすみ、目のクマの改善や、抜け毛や骨が脆くなるのを予防する効果も期待できます。

大手化粧品メーカーの中には、シナモンの美肌効果に着目し、商品開発を研究する企業もあるほどです。

頭皮と髪に関する記事も併せてご覧ください。

血行に関わる毛細血管の修復

シナモンに含まれる有効成分「シンナムアルデヒド」には、毛細血管の細胞を密着させる受容体「Tie2」を活性化させる作用があります。

毛細血管は壁細胞と内皮細胞の2層構造になっていますが、毛細血管が老化するとその2層の細胞がはがれ、隙間ができます。その隙間から血液や栄養が漏れ出し、血流が悪くなったり、血管に炎症が起こったりするのです。

シンナムアルデヒドがTie2を活性化し、毛細血管のはがれた細胞を密着させ、”漏れ”を改善。炎症を防ぐことで、動脈硬化や糖尿病合併症など生活習慣病の進行を遅らせる効果も期待されています。

体に栄養を運ぶ大事な毛細血管

毛細血管は、体中の細胞に栄養や酸素を運び、一方では老廃物を回収するなど非常に重要な役割を担っています。体の血管の99%は毛細血管が占めており、全ての毛細血管を1本につなぐと地球2周半分の長さにも。

体の老化=毛細血管の劣化?!

最新研究は“毛細血管は年齢と共に減っていく”と言われています。毛細血管は全身の血管の99%を占め、酸素と栄養を体のすみずみまで送り届ける大切な働きをもっています。ところが、皮膚の毛細血管を調査した研究では、60~70代の人は20代に比べて、毛細血管が4割も減少していました。

毛細血管が衰えると、栄養や水分が血管の外に漏れ出たり血流が滞ったりして、血液が流れない「ゴースト血管」化します。むくみや冷えなど、さまざまな体の不調の原因となります。毛細血管を元気にすることが、健康の第一歩です。皮膚に酸素や栄養が届かなければ、シミ・シワなどお肌のトラブルの一因になります。毛細血管の劣化、侮ってはいけません!

毛細血管は、何もしなければ体と同じように衰えてしまいます。しかし「Tie2」という酵素※を活性化することで、毛細血管の老化を遅らせることが可能です。

※酵素とは、生命に関わる様々な化学反応を引き起こす触媒となるたんぱく質のこと

毛細血管が衰え減少すると

肌の細胞に栄養や酸素が行き届かず、ハリや潤いに関わる線維が弱体化し、シワやたるみの原因に。目元には毛細血管が密集しているため、血管が衰え血行が滞るとクマやくすみとなって現れます。

毛根の下にも毛細血管が密集しているので、血管が衰えると毛根に栄養が行き届かず、抜け毛や髪の乾燥にもつながります。

骨には関節にある滑膜(かつまく)を介して毛細血管から栄養が届けられます。そのため毛細血管が老化すると栄養が関節に行き届かず、骨の脆弱化につながります。

リンパ管が水分や老廃物を回収しきれず、水分や老廃物が血管外に漏れ出て、それがむくみや肥満の原因になることも。血管がもろくなると血流も滞るため体の末端から冷えが生じます。

毛細血管は45歳から衰える!?

特に気をつけたいのが45歳頃から。年齢とともに毛細血管は老化しています。

血管の接着剤、Tie2とは

毛細血管は外側が壁細胞、内側が内皮細胞の2層になっています。毛細血管の老化とは、2層の間にスキマができた状態のこと。そのスキマから、血管を通して細胞に運ばれるはずの水分や栄養素が血管外に漏れ出てしまうのです。

Tie2は壁細胞と内皮細胞を密着させる接着剤の働きをします。つまり、Tie2を活性化できれば、2層が密着した若々しい血管に修復することができるのです。

ゴースト血管化を阻止! シナモン、ルイボスでTie2を活性化


Tie2は、それ単体では働くことができません。壁細胞から分泌されるアンジオポエチン・1という物質によって活性化されることで、接着剤の機能を持ちます。

しかし、アンジオポエチン-1の分泌量は加齢と共に減少するため、増やすことはできません。そこで注目されているのが植物エキスです。いくつかの植物が、Tie2を活性化させる働きを持つことが分かりました。

Tie2を活性化させる働きに加えて、桂皮には代謝を高める効果が、ルイボスには腸内環境を整える効果があります。

シナモンを使った簡単ドリンクレシピ

血管を強化する効果が期待される食材シナモンを簡単にとり入れたいときは、ドリンクに混ぜていただくのがおすすめです。

シナモンティーやルイボスティーがおすすめ

※シナモンを大量に摂取すると肝機能を低下させる場合があるので、香りづけ程度の量を目安に、ほどほどの使用を心がけましょう。


・シナモンティー
市販の紅茶に熱湯を注ぎ、シナモンスティックを浸して飲みます。またはシナモンパウダーをふりかけるだけで、Tie2活性化ティーのできあがり。

シナモンを活用した他のドリンクレシピはこちら。

・ルイボスティー
市販のルイボスティー (ハーブティーの専門店などで手に入ります)に生姜を絞り、お好みで砂糖を入れればできあがり。

しなやかな血管を保つために、今日からできる血管の若返り法はこちらをご覧ください。

・豆乳シナモン

豆乳には女性ホルモンを活性化するイソフラボンが含まれています。女性ホルモンは骨の健康に関係することから、シナモンとの相乗効果が期待できそうです。

ふくらはぎのストレッチ

シナモンを取り入れると同時に、血行を良くする為のふくらはぎのストレッチを行うのが効果的です。

第2の心臓と言われる『ふくらはぎ』のポンプ機能。ストレッチをすることで、足の下の方から血液を戻す力を高める効果が期待出来ます。

お勧めのストレッチ

YUKI NAKAGAWAさんのストレッチはとても効果的です。今回は、ふくらはぎのストレッチをご紹介します。

パンパンふくらはぎが即痩せるストレッチ

ほぐして、伸ばして、脚のバランスを良くする! 足の指までストレッチします!

【できないとヤバイ! 】パンパンふくらはぎが即痩せるストレッチ

まとめ

シナモンは、年齢とともに衰えていく血管を健康な状態に保つ為の一つの食べ物です。パウダーであれば、コーヒー、紅茶、豆乳などにひとふりすることで、血行促進効果が期待されます。血行を促進すると毛細血管の働きが向上し、髪や骨などへ栄養を運んでくれる助けとなります。ストレッチも併せて行えば、更に血行を良くできます。普段の飲み物にシナモンを取り入れてアンチエイジング対策を行ってみませんか。


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