エイジング 頭皮『スカルプ=スキャルプ』の悩み・・・スカルプケアの重要性

ヘア&スカルプケア

髪を育てる頭皮「=スカルプ」について知ろう

スキンケアや髪のトリートメントは毎日行っていると思いますが、頭皮「スカルプ」ケアは忘れがち。そんな頭皮ですが、実は、顔と頭皮は一枚の皮膚なんです。だから、頭皮にも顔と同じようにケアが必要です。

頭皮は・・・

  • 皮脂腺・汗腺が多く、分泌量が多いのが特徴
  • 頭皮は、皮脂腺が全身で最も多く、顔のTゾーンの2倍以上!
  • 汗腺は手のひら足の裏に次いで3番目に多い!

毛髪に覆われていることで他の部位と大きく異なる環境になっています。
頭皮自体は、顔などの露出部分と比べて乾燥しやすい性質ですが、皮脂などの油性成分が多いことに加え、毛髪に覆われているため、外気の乾燥や紫外線の影響から保護されていて、水分量やうるおいは保たれやすい環境です。

頭皮のトラブルはどうして起こるか? 

頭皮のトラブルは、その症状によって原因はさまざまです。
生活習慣の乱れや食事などに左右される場合もあります。

フケ
皮膚は通常28日周期で新しく生まれ変わりますが(ターンオーバー)、 生活習慣などの影響によりターンオーバーが乱れて早くなると角層のバリア機能が低下し、水分保持能力も低下するので、刺激物の影響を受けやすくなり、乾燥しやすくなったり、フケや炎症につながる場合があります。
また、食生活の影響などで皮脂分泌が過剰になることでターンオーバーが乱れ、フケや炎症になる場合もあります。

頭皮のベタつき
皮脂は毛髪や皮膚を保護する役目をするため、ある程度は必要ですが、過剰に分泌したりきれいに取り除けなかったりすると毛穴が詰まり、毛髪の成長を妨げる原因にもなります。
皮脂や脂肪酸は油性で、頭皮上で固形のものもあります。したがって水(湯)だけでは簡単に洗い流すことができないうえ、毛髪があるために頭皮に残りやすく、長時間放置されて頭皮トラブルにつながりやすいと考えられます。

頭皮の赤み
皮脂は頭皮上で肌表面の常在菌による分解や酸化によって脂肪酸になると、頭皮を刺激して紅斑(微弱炎症、赤み)によるかゆみや、ニオイの原因になります。
強い紫外線や乾燥、睡眠不足など、日常生活の中でも頭皮への刺激が炎症につながることもあります。

ニオイ
頭皮の赤みの原因と同じように皮脂や汗が変質して かゆみやニオイ が起こります。頭皮の臭いの主な原因は、皮脂汚れです。皮脂が酸化することによって臭いが発生します。また、頭皮に存在する菌が皮脂を分解し、臭いの原因物質を発生させることもあります。

かゆみ

皮脂や老廃物による炎症、または頭皮の乾燥、誤った洗髪方法などが考えられます。その他にも、生活習慣やストレス性のものもあります。

髪と頭皮の関係 「健康な髪は、すこやかな頭皮から」

頭皮の血流量が髪の成長に関与しています。頭皮の日常の血流量が多いと髪にハリコシがあり、太い傾向にあります。
頭皮の荒れが進むと、髪の成長に影響を及ぼします。

髪と頭皮の年齢による変化(エイジング)

髪や頭皮のエイジングは、30歳頃から感じ始めます。頭皮は薄く硬く動きにくくなり、皮脂の分泌が少なく、室温で固形の皮脂の割合が増えます。発汗は活動量に因るため個人差が大きいのですが、一般的に少なくなります。

髪は、徐々に細く少なく、細かいうねり毛や白髪の割合が増えます。徐々に、成長している毛髪の割合が減り、伸びる速さが遅くなります。


髪や頭皮のエイジングは遺伝的要素が大きいのに加えて、ホルモンバランスの変化も影響していると考えられます。

エイジングに伴う悩み

夏より気温が低い冬の方が皮脂の流動性が低く頭皮上に留まりやすいため、頭皮トラブルが起こりやすいです。年齢とともに、皮脂の分泌量は減少する傾向ですが、室温で固体の皮脂の割合が増え汗をかく機会が減ると、頭皮上に残りやすくトラブルが起こりやすくなると考えられます。このような頭皮環境が崩れからかゆみにつながったり、年齢とともに頭皮のおいが気になる原因にもなっていると考えられます。頭皮が薄く硬く動きにくくなって、頭皮の不調やコリと感じることもあるようです。

髪が細く少なくなるだけでもボリュームが出にくく保ちにくいのに、皮脂が髪に移行すると、それを助長してしまいます。健やかな頭皮の状態に保ちましょう。

頭皮悩み

「頭皮のコリ・こわばり」

「毛穴の汚れ・べたつき」

「頭皮・髪のニオイ」

「頭皮の乾燥・カサつき」

頭皮ケアから始まる美容

頭皮トラブル対策は、頭皮を健やかな状態に保つことと血流を良好に保つことが有効です。

  • 頭皮をクレンジング(シャンプー)

かゆみなどの頭皮への刺激や、ニオイのもととなる皮脂や汗を頭皮に長時間放置しないようにする

  • 頭皮マッサージ 

血流の良い状態を保ち、頭皮の回復力、髪の成長を維持する

  • 育毛剤

頭皮の状態を整える、皮脂膜の形成、血行促進

効果的な洗浄のコツ

シャンプーやトリートメントのすすぎ残しは、頭皮への刺激物となります。すすぎ残しが多い箇所は、耳の後ろや生え際です。たっぷりのお湯で丁寧にすすぐようにしましょう。すすぎ残しは、かゆみや匂いの原因となります。特に耳の後ろ(裏)や髪が長い場合は、髪の重なりの多い部分の頭皮を意識し洗い残しがないようにしましょう。

すすぎは皮脂や脂肪酸をシャンプーとともに洗い流して取り除きます。指で頭皮や根元に触れて泡やぬるつきがなくなるまでしっかりすすぎましょう。その後髪に優しく指を通しながらすすぎます。温度はやや高めがすっきりすすげます。

フケ・かゆみが伴う方は、毛穴に残った汚れが頭皮を刺激していることが考えられます。症状を改善するためには、脂肪酸などのトラブルの原因物質やそのもととなる皮脂や汗を特に頭皮上から取り除きましょう。フケやかゆみを改善する成分が配合されている薬用ヘアケアのご使用をおすすめします。

頭皮クレンジング(シャンプー)のコツ

毎日のシャンプーは、指の腹で頭皮をマッサージするようにしましょう。

◇こんな機能の製品を活用

泡立ち:なめらかで適度に行き渡らせやすい
髪がきしみにくい:摩擦を防ぐ、すすぎをしっかりとしやすい、
マッサージしやすい:頭皮に広がると気持ちよい、泡質・液性

頭皮マッサージの目的

  • 血行を良くする効果

頭皮の日常血流量が多いと、頭皮ケアの効果だけでなく、毛髪の健やかな成長を助ける効果も期待されます。

1回の頭皮マッサージでは、マッサージ後血流に対する効果は持続せず、時間経過に伴って血流量は低下しますが、長期間繰り返し行うことで持続的な血流増加と頭皮状態の変化が期待できます。

  • 頭皮を動かしやすく、柔らかくする

頭皮マッサージを1回行うだけでも頭皮が動きやすくなりますが、さらに1週間継続すると、頭皮が柔らかくなりました。体のストレッチと同じようなイメージ。頭皮はお顔の皮膚とつながっています。頭のコリをほぐし、お顔への良い影響を与えましょう。

  • 毛穴の角度を上げ、髪を立ち上がりやすくする

毛包(皮膚内部の毛を作る組織)の角度があがり、髪が根元から立ち上がりやすくなる傾向があります。

頭皮のQ&A

Q. かゆみの原因は?
A. 毎日洗っていても、洗い残しやすすぎ残しがあると、微弱炎症が起こり、かゆみの原因になる場合があります。
洗い残した皮脂が長時間頭皮に残ると、皮膚上の菌や酸化によって刺激の原因物質(オレイン酸など)に変わり、赤みやかゆみをといった頭皮トラブルを起こします。
対策としては、洗い残し・すすぎ残しがないように、シャンプーを頭皮に行き渡らせて隅々まで指の腹で優しく丁寧に洗い、しっかりすすぐことが大切です。
洗い残しがちな部分は、髪の重なりの多い、耳上・こめかみ奥・耳後ろの後頭部、すすぎ残しがちな部分としては、耳裏・襟足、頭頂部です。

Q.頭のニオイを防ぐには?
A.分泌された直後の皮脂や汗そのものには、気になるニオイはほとんどありません。
これらが、時間とともに頭皮上の菌や酸化によって変化して気になるニオイを発する物質になります。

フケが出たり、かさついたりしている場合は、頭皮が荒れて、皮膚の生まれ変わりの周期が速まっている可能性があります。
乾燥していると感じて、洗髪を敬遠しがちな方もいますが、古い皮脂から生成した刺激の原因物質により、頭皮の荒れや生まれ変わりの周期が速くなってフケになることがあります。やさしくきちんと、洗い残し・すすぎ残しがないように洗髪することが大切です。
また、適度なうるおいを補給して乾燥による刺激を防ぐと、頭皮の生まれ変わりの周期を整える助けになります。

「頭皮ケア」と「ヘアケア」の違い

肌が生まれ変わるまではおおよそ28日はかかります。つまり、肌というのはある程度変わるのに時間を要します。

一方で、髪の毛は角化したたんぱく質で、爪と同じイメージです。角化細胞をお手入れするというのがヘアケアの考え方になります。

シャンプーやトリートメントというのは瞬時に手触りや見た目を変えられるような効果がみられます。一方で、頭皮ケアは時間をかけてお手入れする必要があります。

育毛剤「医薬部外品」どう選択する?

おすすめとしては、やっぱり規模の大きい研究開発がしっかりと行われているかどうかや配合成分(できれば配合比率)はチェックしたいところです。美容室専売も選択にいれたい製品となります。香りが気になる方もいらっしゃると思いますが、香りだけは使ってみないわからないので、お試しがあるといいですね。育毛剤に関しては、効果効能を一番のポイントにあげたいところです。





まとめ

頭皮「スカルプ」について理解頂けたと思います。頭皮どのような役割を果たしているのか、トラブルの原因と対処方法を知って頂けたと思います。健やかな髪を育てる為には、頭皮のケアは欠かせません。年齢とともに、頭皮もヘアもエイジングしています。。頭皮は凝りますし、クレンジング(シャンプー)だけでなく、マッサージをすることもひとつの方法です。頭皮についてしっかりと理解していれば、どのような対処方法を行うべきか、どのようなお手入れ方法にするかを選択できると思います。お肌の手入れと比較して、普段意識しにくい頭皮ケアを行ってみてはいかがでしょうか。

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