普段何気なく口にしている水ですが、水についてどのくらいの知識がありますか?
人の体は100兆個を超える細胞から成り立っています。体の水分の3分の2は、細胞内に存在し、残りは細胞と細胞の間にある細胞間液と血液に存在します。たとえ食べ物がなくなったとしても2~3週間はいきられますが、水を取らないと4~5日で命を落としてしまうことになると言われています。水は生体にとって不可欠な存在ですが、水に溶解した形で様々な物質を体内にとりいれます。毎日飲む水なので知識を持って選択したいですよね。これほどにも体に重要である水について調べてみました。
水の吸収について
消化器官では、5~8時間かけて小腸で水分と栄養分の80%を吸収します。大腸では残りの水分を15~20時間かけて吸収します。消化器官の働きが悪いと水分だけが吸収され便秘になったりします。
ある研究の資料によると下記のように水の吸収について説明されている。
口から水を飲み、大腸で水分を吸収し、血管に入り血液として体内に運ばれ(動脈)、老廃物をとかしこんで肺でガス交換にも関係している。人体における水分吸収の80%以上は小腸で行われており、その小腸の水分吸収能力は、良好な状態では1時間あたり800ml程度とされている。このように吸収した水分は、血漿として体内を巡り、再び消化器で分泌されたり、発汗に用いられたりします。そして、過剰に吸収された水分は、腎臓で血液としてろ過された後、尿細管で再吸収される際に、浸透圧の変化に応じて、取り込まれずに排尿される。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shasetaikai/2012.3/0/2012.3_2249/_pdf
水の特性が生体に及ぼう影響に関する研究
水の種類
硬水と軟水があります。水の硬度は、水中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を表しています。「カルシウム量×2.5+マグネシウム量×4.1」で算出された数値(硬度)で表します。
硬度60以下 軟水
硬度60~120 中程度の軟水
硬度120~180 硬水
硬度180以上 非常な硬水
日本の水は、ほとんどが軟水ですが、ヨーロッパや北米は硬度の高い水が多く存在します。ちなみに、煮込み料理には硬水が相性がよいと言われています。紅茶の場合、渋みを抑えるには中硬水が相性が会うようです。
ミネラルウォーターの種類
・ミネラルウォーター
地中でミネラルが溶解した地下水。ろ過、沈殿、加熱殺菌、オゾン殺菌、紫外線殺菌、ミネラル分調整、ブレンド等を行ったもの。
・ナチュラルミネラルウォーター
地中でミネラル分が溶解した地下水。ろ過、沈殿、加熱殺菌以外の処理をしていない。
・ナチュラルウォーター
ミネラル分の溶解が少ない地下水。ろ過、沈殿、加熱殺菌以外の処理をしていない。
・ボトルドウォーター
飲用可能な水。水道水でもよい。処理方法に限定はない。
鉱水とは
ポンプ等により取水した地下水のうち、溶存鉱物質(水に溶け込んでいるミネラル)等により特徴付けられる地下水のことを言います。
原水とは
原水は鉱水も含め7種類あります。
鉱泉水と温泉水
自噴する地下水のうち水温が25度未満の地下水でありかつ溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水を鉱泉水、25度以上の地下水、又は温泉第2条に規定される溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水のうち飲用適のものをいいます。
水のpH値
pH値は、酸性~中性~アルカリ性に分類しています。理想のpH値は、人間の体液がpH値7.4前後なので、弱アルカリ性の7.4位だと言われています。
天然水とは?
ナチュラルウォーターとナチュラルミネラルウォーター
のいづれかになります。
「天然水」の名前で販売されている水は、ナチュラルウォーター、もしくは、ナチュラルミネラルウォーターに該当します。
まとめ
体の約60%を占めるのは水です。細胞内や血管にも存在します。体にとってとても大切な水分を補給するのだということを意識して、こまめに水分補給したいものです。水分吸収の80%は、小腸から行われており、良好な吸収には、腸の調子を整えることも大切です。水には種類があり、水によって成分が違います。お水を購入する際、ボトルのラベルを確認してみると水の種類や水の硬度などがわかります。料理によって使い分けたり、必要に応じて水の種類を変えて飲んでみてもよいかもしれません。
参照:
日本ミネラルウォーター協会 https://minekyo.net/publics/index/7/ 水道のそこが知りたいQ&A http://www.jwwa.or.jp/anzen/qa.html#05
個人的には、炭酸水を気に入って飲用しています。以前から伊賀の天然水をよく飲みますが、水の種類を意識をしてラベルを確認したら、シリカが100mlあたり5mgと記載されていました。新たなる発見です。笑 ドイツのゲロルシュタイナーも以前からよく飲みますが、天然の炭酸含有です。ドイツでは、炭酸ありと炭酸なしがあり、更に炭酸の強さを選ぶことができます。
暑くなると、水をこまめにとることが多くなりますが、色々な種類の水を試してみたいと思います。
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